seasidepoolside

「得た手はずっと伸び続けて、時々はそれを自分で切り落とさなくてはならない。 だけどもしその義務を一日だけ忘れたとして、 傷んだ右手から新しい手が生えているのを見つけることができたら。」

 

——seasidepoolsideハンドアウトより。

四本足

二本足

奇数の足は無いものか

性愛

無性愛

突然誰かを思うこと

「歩くことを止めないというルールだけがあるのです」

自分の棺桶には誰も連れていけない

友情

なんでもないからだ

情報で小さくなる

失くしたと思っていた

スケジュール手帳は

鞄のなかに入っていた

よかったまだ人でなしじゃなかった

熱が出て転んで頭を打った

偶数の足を持っていたからだ

憧れの一本足

歩くことを夢見る足

義足を隠された子どものように

空白を埋める

馬鹿みたいな午後

YOZORA

38.3x46.2cm/oil painting/2014

38.3×46.2cm,oil painting,2014